「速読って、小学生の習い事としてどうなのかな?」「うちの子、本を読むのが苦手で…」結論から言うと、速読は小学生の習い事としておすすめです。でも、注意しておきたいこともあります。

速読がなぜ小学生の習い事におすすめなのか、注意点も解説していくよ!
速読は小学生の習い事におすすめ!ただし注意点もある

速読は小学生の習い事におすすめです。なぜなら、速読にはこんな嬉しいメリットが期待できるからです。
これらのメリットについて、これからそれぞれ詳しく見ていきましょう!
注意点については記事の中盤で解説しますので、最後までじっくり読んでみてくださいね
おすすめの理由①読書に対して前向きになれる

速読を習い事にして得られる「読書に対して前向きになれる」って、実は小学生にとってすごく大きなメリットなんです。なぜなら、読書が苦手な子や、活字を見ると「うっ…」となる子にとって、そのハードルがグッと下がるきっかけになるからです。
考えてみてほしいのですが、本を読むのが遅かったり、途中で集中力が切れちゃったりすると、「本ってつまらないな」「私には向いてないや」って思ってしまうことってありますよね。大人でもそう思うのですから、小学生なら、なおさら嫌になってしまいます。
でも、速読のトレーニングをすると、少しずつ文字を速く読めるようになってくるんです。
すると、「あれ?こんなに分厚い本なのに、意外と早く読めるぞ!」とか、「物語の展開がスピーディーに頭に入ってくるから、続きが気になる!」という感覚が芽生えてくるんです。
この「できた!」という達成感や、「もっと読みたい!」という気持ちが、お子さんの読書に対するイメージをガラッと変えてくれるんですよ。読書が「苦痛なもの」から「楽しいもの」に変わると、自然と本に手が伸びるようになりますよね。
読書が好きになると、そのメリットは国語の勉強だけにとどまりません。理科や社会の教科書、算数の問題文を読むスピードや理解度も自然と上がっていきますから、結果として勉強全体に対するハードルが下がる、なんていう嬉しい効果も期待できるんです。
おすすめの理由②集中力が身につく

速読は、実は集中力を身につける習い事としても、とても効果的だと考えられています。
速読の習い事では、ただ速く文字を追うだけではなくて、視野を広げたり、眼球の動きをスムーズにしたり、一度にたくさんの情報を頭に入れる練習をするんです。これって、ものすごく集中力が必要な作業なんです。
つまり、速読の習い事を通して、脳が高速で情報を処理することに慣れてくるんですね。これが、単に本を読む時だけでなく、授業中に先生の話を聞く時や、宿題に取り組む時なんかにも応用されて、集中力がアップすることに繋がる可能性があるという事がわかっています。
速読トレーニングが児童の思考力を活性化させ、集中力を養うことのも応用できる可能性がある
引用:『小学生用速読トレーニングプログラムの開発とその効果』
小学生で集中力が身につくと、短い時間で効率よく勉強を終わらせられたり、遊びに集中して思いっきり楽しんだり、色々な場面でその力が役立つことでしょう。
おすすめの理由③読書時間を短縮できる

速読の最大の魅力の一つは、やはり「文章の理解度を落とすことなく読書時間を短縮できる」という点ですよね。
「速く読んだら内容が頭に入ってこないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、小学生を対象に行った研究ではそうではない可能性が示されているんです。
トレーニングを重ねることで読書速度が向上しているにも関わらず正答率は変化していないことから、速読トレーニングによって理解度は変化しないといえる。
引用:『小学生用速読トレーニングプログラムの開発とその効果』
ただ、この研究結果は、著者自身も認めているのですが、実験の方法に改善の余地がある研究なんです。ですから、100%正しいとはまだ言い切れない部分もあるんですよね。
実は、大人を対象にした研究では、読む速度を上げすぎると理解度が減ってしまうという研究結果もあるんです。
でも、もしかしたら、幼少期や小学生のうちに習い事としてトレーニングをすることで特別な能力として身につくものなのかもしれません。子どもの脳って、本当に柔軟で、新しいことをグングン吸収する力がありますから、大人では難しいことも、小学生など小さいうちならスムーズに習得できる可能性があるんです。
もしそれが本当なら、子ども時代に速読を習い事にすることは、彼らがこれから出会う膨大な情報の中から、必要なものを素早く見つけ出し、理解していくための強力な武器になるかもしれませんね。現代社会は情報過多ですから、そういった能力は将来、ますます重要になるはずです。
速読を小学生の習い事にする時の4つの注意点
ここまで、速読が小学生の習い事としておすすめな理由をたくさんお話ししてきましたが、どんな習い事にも注意点はありますよね。速読も例外ではありません。せっかく習うなら、お子さんが伸び伸びと、読書を好きになりながら速読のスキルを身につけてほしいものですもんね。
ここでは、小学生が速読を習い事にする時に、親御さんが特に気をつけてほしいポイントをいくつかご紹介しますね。
習い事にする時の注意点①スピードのみを追い求めすぎない

速読を習い事にしてしまうと、どうしても「どれだけ速く読めるか」というスピードに目がいきがちです。でも、実は「速さ」だけを追い求めすぎると、せっかくの速読のメリットが半減してしまう可能性があるんです。
だって、どんなに速く読めても、内容が頭に入ってこなければ意味がありません。これは小学生に限らず大人でもそうです。テストで点数が取れない、読んだ本の感想が言えない、なんてことになったら、それはもう速読とは言えないですよね。
大切なのは、「速く、そして正確に理解する」ことなんです。習い事として速読を始めたら、親御さんは「速く読めたね!」と褒めることも大切ですが、「何が書いてあった?」とか「どういう話だった?」と、内容について聞いてあげることも同じくらい大切です。
もし、お子さんが「速く読まなきゃ!」と焦って、内容を理解できていないようなら、一度立ち止まって、「速さよりも、まずは理解することの方が大事だよ」と伝えてあげてください。読書の目的は、情報を得たり、物語を楽しんだりすることですからね。
習い事にする時の注意点②ゆっくりと想像しながら読む楽しみも発見させる

速読は、効率的に情報を得るにはすごく役立つ習い事ですが、すべての読書に速読が向いているわけではないんです。
例えば、詩を読んだり、感動的な物語を読んだりする時って、言葉の一つ一つをじっくり味わったり、情景を頭の中で思い描いたり、登場人物の気持ちに寄り添ったりする時間がすごく大切ですよね。小学生という情緒が育ちきっていない年齢でしたらなおさら、そういった時間を大切にしてほしいです。
速読は、どちらかというと「情報収集」や「学習」に向いているスキルなんです。
お子さんには、「この本は、ゆっくり時間をかけて読んで、登場人物になりきって楽しんでみてごらん」とか、「この図鑑は、気になったところだけ速く読んで、興味のあるページを探してみよう」と、本の種類や目的に合わせて読み方を変えることの楽しさも教えてあげてください。
速読と熟読(じっくり読むこと)は、どちらも読書の大切なスキルなんです。両方の読み方をバランスよく使えるように導いてあげることが、お子さんの読書をより豊かにすることに繋がるはずです。
習い事にする時の注意点③速く読めることが偉いと思わせない

これも前の話と少し似ているのですが、速読を習い事にする際に「速く読める=偉い」という考え方を、お子さんや周りの子が持たないように気をつけたいです。
速読ができるようになることは、素晴らしいスキルアップですよね。でも、それはあくまで「読書を効率的にするための技術」の一つです。
もし、お子さんが速読ができるようになった途端に、他の小学生の子を「読むのが遅い」と見下したり、自分だけが特別だと勘違いしたりすることがあったら、それは残念なことです。
読書の目的は、知識を得たり、心を豊かにしたり、色々な世界を知ること。速く読めることは、そのための手段であって、最終的な目標ではありません。
親御さんは、お子さんの努力を認めつつも、「速く読めるようになったから、もっとたくさんの面白い本に出会えるね」「速く読めるようになったら、もっと色々なことを学べるね」というように、あくまで読書や学びの楽しさに焦点を当てて褒めてあげるといいかもしれません。
読書は競争ではありませんからね。自分のペースで、読書の楽しさを見つけられることが一番大切です。
習い事にする時の注意点④視覚的疲労のケアをしっかりとする

速読の習い事というのは、実は目にとっても脳にとっても、かなりの負担がかかるものです。高速で眼球を動かしたり、一度にたくさんの情報を処理しようとしたりしますから、目の筋肉が疲れたり、脳がオーバーヒートしちゃったりすることもあるんですよ。
ですから、速読を習い事にするなら、お子さんの視覚的疲労のケアをしっかりしてあげることがすごく大切です。
・適度に休憩をとる
・明るい場所でトレーニングをする
・スマホなどのデジタルデバイスを長時間使いすぎない
目の健康は、一生ものですからね。小学生だから、まだ大丈夫とは思わずに、無理なく、楽しく習い事が続けられるように、親御さんがしっかりサポートしてあげてください。
まとめ
さて、ここまで速読が小学生の習い事としておすすめなのか、そしてどんな注意点があるのかを詳しく解説してきました。
速読は、お子さんの読書に対する前向きな気持ちを育み、集中力を養い、そして読書時間を短縮できるという、たくさんのメリットが期待できる素晴らしい習い事です。特に、お子さんの脳が柔軟な小学生という時期だからこそ、その効果を最大限に引き出せる可能性があるんです。
ですが、どんな習い事にも言えることですが、速読も万能薬ではありません。
- スピードだけを追い求めすぎないこと
- ゆっくりと想像しながら読む楽しみも大切にすること
- 速く読めることが偉いと思わせないこと
- 視覚的疲労のケアをしっかりすること
これらの注意点をしっかり理解して、お子さんの個性やペースに合わせて取り組むことがとっても大切です。
速読は、お子さんがこれからの社会で生きていく上で、膨大な情報を効率よく処理するための強力な武器になる可能性を秘めています。ですが、何よりも大切なのは、速読を通して、お子さんが「読書って楽しいな」「学ぶって面白いな」と感じてくれることです。
もし速読を始めるなら、お子さんが伸び伸びと、そして心から読書を楽しめるように、親御さんが優しくサポートしてあげてください。焦らず、じっくりと、お子さんに合った方法を見つけてあげてくださいね。
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