この記事では、子どもが本を読むメリットをわかりやすくご紹介します。

ゲームや動画では得られない、読書ならではの魅力をぜひ知ってください
子どもが本を読むメリット10選

子どもが本を読むことで得られる10の素晴らしいメリットを、一つひとつ詳しくご紹介していきます。学力面だけでなく、心の成長や未来を生き抜く力にまで、読書がいかに良い影響を与えるかが見えてくるはずです。
メリット① 語彙力・表現力が豊かになる

子どもが本を読む大きなメリットの一つが、語彙力・表現力が豊かになることです。
本は、まさに「言葉の宝箱」。物語の中には、普段の家族や友達との会話ではまず出会えないような、喜怒哀楽を表す多彩な言葉、情景が目に浮かぶような比喩表現、少し大人びた知的な言い回しなどがたくさん詰まっています。
子どもたちは本を読むことで、そうした言葉のシャワーを自然に浴び、語彙をどんどん自分のものにしていきます。
例えば、「すごく悲しかった」という気持ちを、「胸が張り裂けそうだった」「目の前が真っ暗になった」といった言葉で表現できるようになるのです。
言葉をたくさん知っていると、自分の気持ちや考えをより的確に、そして豊かに伝えられるようになります。これは、作文や発表の場面はもちろん、友人との円滑なコミュニケーションの土台となるでしょう。
メリット② 読解力が向上し、すべての教科の基礎になる

すべての学力の基礎となる読解力の向上も、本を読むことで得られる非常に重要なメリットです。
読解力とは、ただ文字を追う力ではありません。文章に書かれている情報を正しく読み取り、その裏にある登場人物の意図や文脈まで深く理解する力のことです。
本を読む習慣があると、この力が自然と鍛えられ、国語以外の教科にも絶大な効果を発揮します。
- 算数の文章問題で、何が問われているかを正確に理解する
- 理科の実験手順を、順番通りに読み解く
- 社会の資料や年表から、出来事の意味を読み取る
これらすべてに読解力は不可欠です。文章の要点を素早くつかむ力が育てば、勉強全体の効率が飛躍的にアップすることでしょう。
メリット③ 集中力が身につく

集中力が身につくことも、子どもが本を読むメリットとして見逃せません。
次々と画面が切り替わる動画やゲームと違い、読書は、静かに文字を追い、一つの世界にじっくりと入り込む時間です。
本を読むという「物語の世界に没頭する」経験を繰り返すことで、子どもたちの集中力は鍛えられます。
最初は5分、次は10分と、少しずつ「没頭できる時間」が長くなっていきます。この積み重ねが、学習習慣の土台となる「静かに机に向かっていられる力」を育みます。
情報過多の時代だからこそ、一つのことにじっくり向き合う静かな時間は、子どもの心を落ち着かせる効果も期待できます。
メリット④ 知識や教養が自然と広がる

子どもが本を読むメリットとして、知識や教養の世界が自然と広がることが挙げられます。
本は、子どもをまだ見ぬ世界へ連れて行ってくれる最高のガイドです。恐竜の物語を読んで古代生物に夢中になったり、忍者の本から日本の歴史に興味を持ったり…。
学校の勉強のように「覚えなさい」と言われるのではなく、物語を楽しみながら、いつの間にか歴史上の人物や遠い国の文化に詳しくなっている、というのが読書の素晴らしい点です。
本を読むことは、子どもが自分の「好き」を見つけ、知的好奇心を満たしていく最高のきっかけになります。点と点だった知識が、読書を通じて線で結ばれ、立体的な理解へと深まっていくのです。
メリット⑤ 想像力がたくましくなる

映像は、完成された世界を「見る」ものですが、読書は、文字だけを手がかりに、物語の世界を自分の頭の中に「創り出す」作業です。
このような「想像力」を育むことができるのは、本を読むことならではの大きなメリットです。
登場人物の顔や声、物語の風景や匂いまで、子どもは自由に思い描きます。このプロセスが、脳の「想像エリア」を大いに刺激し、ゼロから何かを生み出す創造力の基礎を育てます。
メリット⑥ 共感力や思いやりの心が育つ

豊かな人間関係の基礎となる共感力や思いやりの心を育むことも、本を読むことの素晴らしいメリットです。
本を読むことは、主人公の気持ちになって、一緒に笑ったり、怒ったり、涙したりする「心のシミュレーション」です。
物語を通じて、自分とは違う環境で育った人や、異なる考えを持つ人の気持ちを疑似体験することで、「もし自分があの人の立場だったら…」と考える力が養われます。
現実世界でいきなり多様な人と出会う前に、本を読むことで多種多様な「心」に触れておく経験は、コミュニケーション能力を育む上で非常に貴重です。この共感力は、友達関係を良好にし、思いやりのある心を育む上で欠かせません。
メリット⑦ 好奇心や探究心が刺激される

学びの原動力となる好奇心や探究心を刺激することも、子どもが本を読む大きなメリットです。
この虫はなんていう名前だろう?」「このお城はどこにあるんだろう?」本を読んでいると、子どもの中からたくさんの「なぜ?」「もっと知りたい!」という疑問が生まれてきます。
一つの疑問が解決すると、また新たな疑問が生まれる…。この知的な連鎖反応こそが、受け身の学習ではなく、「自ら学びに向かう力」を育てるのです。
この知的好奇心こそが、学びの原動力です。本で得た疑問をきっかけに、図鑑で調べたり、親に質問したりと、自ら答えを探しに行く主体的な学びの姿勢が身についていきます。
メリット⑧ 論理的思考力(ロジカルシンキング)が身につく

将来社会で活躍するために不可欠な論理的思考力が身につくことも、本を読むことで得られるメリットの一つです。
物語には、必ず「原因」があって「結果」が生まれるという流れ(因果関係)があります。子どもたちは物語の筋道を追う中で、無意識のうちに「なぜこうなったんだろう?」と物事を筋道立てて考える訓練をしています。
この力は、感情論だけでなく、根拠に基づいて自分の意見を組み立て、相手に分かりやすく説明する力の土台となります。国語だけでなく、数学的な思考や、問題解決能力の基礎が、本を読むことを通じて養われるのです。
メリット⑨ 多様な価値観に触れ、視野が広がる

子どもが本を読むことで得られる大きなメリットは、自分だけの狭い世界から飛び出し、多様な価値観に触れられることです。
日常生活で出会う人々は限られていますが、本の世界では、時代も国籍も、ときには種族さえも超えた、さまざまな生き方や考え方に触れることができます。
「自分にとっての当たり前は、他の人にとっては当たり前ではないかもしれない」という気づきは、偏見や固定観念から子どもを解放し、他者への寛容さを育みます。
自分の知らない世界や、多様な生き方・考え方に触れることで、「世の中には色々な人がいるんだ」と知ることができます。グローバル化が進むこれからの社会を生き抜く上で、本を読むことで育まれた柔軟な思考と広い視野は、何よりの財産となるでしょう。
メリット⑩ 一人で楽しめる「一生の趣味」が見つかる

人生を豊かにする「一生の趣味」が見つかることも、本を読むことの隠れた、しかし非常に大きなメリットと言えるでしょう。
ゲーム機や特別な道具がなくても、本が1冊あれば、いつでもどこでも自分だけの世界に入り込むことができます。友達と遊べない雨の日も、病院でのちょっとした待ち時間も、本があればそこが特別な場所に変わります。
子どもの頃に本を読むことに親しんでおけば、それは大人になってからも続く、心強い友人のような存在になります。
嬉しいときには喜びを分かち合い、辛いときにはそっと寄り添い、道に迷ったときには新たな視点をくれる。読書は、そんな人生のパートナーになり得るのです。
まとめ
本を読むことは今回紹介したこと以外にも、子どもたちに数えきれないほどのメリットをもたらします。
- 語彙力・表現力が豊かになる
- 読解力が向上し、すべての教科の基礎になる
- 集中力が身につく
- 知識や教養が自然と広がる
- 想像力がたくましくなる
- 共感力や思いやりの心が育つ
- 好奇心や探究心が刺激される
- 論理的思考力(ロジカルシンキング)が身につく
- 多様な価値観に触れ、視野が広がる
- 一人で楽しめる「一生の趣味」が見つかる
もちろん、これらのメリットを伝えて「読みなさい」と強制するのは逆効果かもしれません。何よりも大切なのは、本が「楽しいもの」だと子ども自身が感じることです。
そのためには、まず私たち大人が楽しそうに本を読む姿を見せるのが一番の近道。
漫画でも、図鑑でも、なぞなぞの本でも構いません。
焦る必要はありません。お子さんにとって「運命の一冊」との出会いを、親子でゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
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