読書って、本当に最高の趣味ですよね。ですが、どんなに素晴らしいものでも、「やりすぎ」はかえって毒になってしまうことがあります。この記事では、そんな「本の読みすぎ」が引き起こす、デメリットと、今日からすぐに試せる具体的な対策を、余すところなくお伝えしていきます。

全部で6つのデメリットとその対策方法を紹介するよ!
本の読みすぎによるデメリット6選

デメリット | 対策 |
---|---|
目の疲れ・視力低下 | ・「20-20-20ルール」を実践 ・読書環境を見直す ・ハイテクとローテクを使い分ける |
自分の頭で考えなくなる | ・クリティカル・シンキングをもつ ・アウトプットを前提に読む ・「思考タイム」を設ける |
知識や価値観が偏る | ・たまには違うジャンルの本を読んでみる ・「対立意見」をセットで読む ・図書館で「偶然の出会い」を楽しむ |
感情移入しすぎて精神的に疲れる | ・読む「タイミング」と「コンディション」を選ぶ ・「クールダウン」の時間を作る ・「これは物語」と自己暗示をかける |
「知っていること」と「できること」のギャップが広がる | ・「1冊1アクション」ルールを徹底する ・「実践報告」の場を設ける ・「行動するための読書」に切り替える |
人付き合いが少なくなる | ・意図的に「本を読まない日(時間)」を作る ・読書を「繋がるツール」に変える ・「オーディオブック」を活用して時間を作る |
本の読みすぎによるデメリットと対策をそれぞれ詳しくご紹介していきます。
デメリット1:目の疲れ・視力低下

まず最初にご紹介する本の読みすぎによるデメリットは、多くの読書家が「うんうん、わかる…」と頷いてしまうであろう、目の疲れ・視力低下です。
本を読んでいる時間って、本当にあっという間に過ぎますよね。面白いミステリー小説なんかを読んでいれば、数時間ぶっ通しなんてこともザラ。でも、その間、私たちの目は、ずっと同じ距離にある小さな文字を、必死に追いかけ続けているんです。
これって、例えるなら、ずっと腕を上げっぱなしにしているようなもの。
腕の筋肉がパンパンになるのと同じで、目のピントを調節している筋肉(毛様体筋)もガチガチに凝り固まってしまうんです。
その結果、夕方になると文字がかすんで見えたり、目の奥がズーンと重くなったり、遠くを見ようとしてもピントが合いにくくなったり…。
いわゆる「眼精疲労」という状態ですね。最近よく聞く「スマホ老眼」とメカニズムは全く同じで、「読書老眼」とでも言うべき症状に悩まされている人は少なくありません。
さらに、追い打ちをかけるのが、電子書籍の存在です。
便利な反面、スマホやタブレットの画面が発するブルーライトは、目の疲れや乾燥を加速させると言われています。
寝る前にベッドの中で電子書籍を読むのが至福の時間…という方も多いと思いますが、実はこれが睡眠の質を下げ、翌日のさらなる目の疲れに繋がるという悪循環を生んでいる可能性もあるんですよ。
「たかが目の疲れ」と侮ってはいけません。これが慢性化すると、視力低下はもちろん、ひどい場合は肩こりや頭痛、めまい、吐き気といった全身の不調にまで発展することもあるんです。
せっかくの楽しい読書が、健康を損なう原因になってしまったら、元も子もないですよね。
目の疲れや視力低下に気づいたら、すぐにでも対策を打ちましょう!と言っても、難しいことではありません。今日からできる簡単な習慣をご紹介しますね。
対策1:「20-20-20ルール」を実践する

本の読みすぎによる目の疲れや視力低下で一番効果的なのは、意識的に目を休ませてあげることです。
おすすめは、米国眼科学会議や日本眼科医会が推奨している「20-20-20ルール」です。
「20-20-20」ルール
引用:ギガっこデジたん!(日本眼科医会が企画・制作)
米国眼科学会議が推奨しているもので、連続して20分デジタル端末画面を見たり、 画面の文章を読むなどをすれば、20フィート(約6m)離れたところを20秒間眺めるという決め事で、30 cm以内の近業作業を意識的に減じる方策である。
近くばかり見て凝り固まった目の筋肉を、遠くを見ることでストレッチしてあげるイメージですね。タイマーを20分にセットして、鳴ったら窓の外を眺める。これを習慣にするだけで、目の負担は劇的に減らせますよ。
対策2:読書環境を見直す

本の読みすぎによる視力低下を防ぐ対策として、意外と見落としがちなのが、本を読む環境です。
特に「照明」。暗い場所で読むのはもちろんNGですが、明るすぎても目は疲れてしまいます。手元はしっかり明るくしつつ、部屋全体も適度な明るさを保つのが理想です。
また、本やタブレットは、目から30〜40cmほど離して、少し見下ろすくらいの角度で読むのがおすすめです。
対策3:ハイテクとローテクを使い分ける

電子書籍派の方は、ブルーライトカット機能を使ったり、目に優しいとされる「E-ink」を採用した電子書籍リーダー(Kindle Paperwhiteなど)を使ったりするのも非常に有効です。
そして、アナログな方法ですが、読書後に蒸しタオルや市販のホットアイマスクで目元を温めてあげるのも最高に気持ちがいいですよ。血行が良くなって、本の読みすぎで溜まった疲れがじんわりとほぐれていくのが実感できるはずです。目の疲れを感じた日の「ご褒美ケア」として、ぜひ取り入れてみてください。
デメリット2:自分の頭で考えなくなる

本の読みすぎには「自分の頭で考えなくなる」という、ちょっと怖いデメリットもあります。
あなたには、尊敬する作家や専門家はいますか?そういう人たちが書いた本って、説得力がすごいですよね。鋭い分析、深い洞察、美しい論理展開…。読んでいると「なるほど、その通りだ!」と感心しきりになってしまいます。
でも、ここに危険が潜んでいるんです。あまりにも多くの、完成された意見や知識をインプットし続けると、いつの間にか「自分で考える」というプロセスをすっ飛ばしてしまうようになるんです。
例えば、何かニュースが流れてきたとき。「これってどういうことだろう?」と自分で考える前に、「あ、これはあの本に書いてあった通りだ。つまりこういうことだな」と、著者の意見を借りてきて、それで納得してしまう。
友人と議論になったときも、自分の言葉ではなく、「〇〇っていう本にこう書いてあったよ」と、誰かの権威を盾にして話してしまう…。
心当たり、ありませんか?
これは、本の読みすぎによるインプット量が多すぎて、一つ一つの情報を吟味する脳の余裕がなくなっている状態です。良質な情報に触れるのは素晴らしいことですが、それを無批判に、ただただ受け入れているだけだと、自分の思考はどんどんサボり癖がついてしまいます。
まるで、いつも正解を教えてくれる優秀な家庭教師がいるせいで、自分で問題を解く力が育たない生徒のようです。
その結果、他人の意見に流されやすくなったり、物事を一面的な視点でしか見られなくなったりする危険性があるんです。読書は本来、思考を深め、視野を広げるためのもの。それなのに、読書によってかえって思考が停止してしまうなんて、本末転倒です。
対策1:クリティカル・シンキングをもつ(技術書や自己啓発本など)

技術書や自己啓発などの本では、一方的に教えを乞う「先生」ではなく、対等に議論する「対話相手」だと考えてみましょう。
読みながら、「本当にそうなの?」「いや、こういうケースもあるんじゃない?」「自分だったら、こっちの意見に賛成だな」と、心の中でどんどんツッコミを入れていくんです。
付箋やメモに、自分の反論や疑問を書き出していくのも良いですね。この「批判的な視点(クリティカル・シンキング)」を持つだけで、本の読みすぎで陥りがちになる受動的なインプットから、能動的な思考トレーニングへと変わります。
対策2:アウトプットを前提に読む

これは非常に効果的な方法です。「この本を読んだら、内容を3分で誰かに説明してみよう」「SNSに感想を投稿しよう」といった感じで、アウトプットすることをゴールに設定してから読み始めるんです。
人に説明したり、文章にまとめたりするためには、内容を自分なりに咀嚼し、自分の言葉で再構築する必要がありますよね。このプロセスが、自分の頭で考える何よりの訓練になります。
対策3:「思考タイム」を設ける

一気に最後まで読んでしまうのではなく、1章読み終えるごとに、一度本をパタンと閉じてみましょう。そして、数分間でいいので、今読んだ内容を頭の中で反芻するんです。
「この章で一番大事なことは何だったかな?」「登場人物のこの行動、自分ならどうしただろう?」と自問自答する時間を作る。
この小さな習慣が、読んだ内容を深く定着させ、自分自身の血肉に変えていく手助けをしてくれます。
デメリット3:知識や価値観が偏る

「自分の頭で考えなくなる」と少し似ていますが、こちらはさらに一歩進んで、自分の価値観そのものが凝り固まってしまう、というデメリットです。
読書家の人ほど、好きな作家や好きなジャンルって、はっきりしていますよね。
例えば、「ビジネス書は〇〇さんの本しか読まない」「小説は歴史もの一筋だ」といった感じです。
自分の興味に正直になるのは素晴らしいことですが、それが行き過ぎると、知識や価値観に「偏り」が生まれてしまうんです。
好きな作家の本ばかり読みすぎると、その作家の思想や価値観に強く影響され、それが世界のすべてであるかのように感じてしまいます。
自分と似たような意見が書かれた本ばかりを選んで読んでいると、自分の考えがどんどん強化され、「やっぱり自分は正しいんだ」という確信が深まっていきます。
これは、SNSなどで自分と同じ意見ばかりが目に入ることで思想が増長されていく「エコーチェンバー現象」と全く同じ構造です。自分のいる「知の部屋」は、自分にとって心地の良い意見だけで満たされ、反響し合っている。
その結果、その部屋の外にある多様な意見や価値観に触れる機会を失い、自分と違う考え方に対して不寛容になってしまう危険性があるんです。
「最近、自分と違う意見を聞くと、すぐにイラッとしてしまう…」
「本棚を見渡すと、似たようなタイトルの本ばかり並んでいる…」
もしそう感じたら、あなたの知識や価値観が、特定の方向に偏り始めているサインかもしれません。多様な視点を得るために始めた読書が、逆に視野を狭める原因になってしまっては、もったいないですよね。
対策1:たまには違うジャンルの本を読んでみる

普段の自分なら絶対に手に取らないであろう、全く専門外のジャンルや、なんなら少し苦手意識のある分野の本を、月に1冊だけ読んでみるという対策です。
「SF小説は読んだことないな…」「哲学なんて難しそう…」そんな本にあえて挑戦してみる。
本屋大賞にノミネートされた作品を無条件で読んでみるのもいいですし、友人に「君が一番面白いと思う本を貸して」とお願いするのも素晴らしい方法です。新しい世界への扉が、思いがけず開くかもしれませんよ。
もしも、違うジャンルの本では眠くなるという方は、以下の記事を参考にしてください。
対策2:「対立意見」をセットで読む

物事を多角的に捉えるための、最強のトレーニングです。
例えば、ある経済政策に賛成する立場の本を読んだら、次は、その政策に真っ向から反対する立場の本を読んでみる。歴史上の出来事について、A国側の視点で書かれた本と、B国側の視点で書かれた本を読み比べてみる。
こうすることで、どちらか一方の意見に偏ることなく、物事の複雑さや多面性を深く理解できるようになります。
対策3:図書館で「偶然の出会い」を楽しむ

目的の本を決めずに、ふらっと図書館に行ってみるのもおすすめです。
広大な書架の間を散歩するように歩き、なんだか惹かれる背表紙や、たまたま目に飛び込んできたタイトルを手に取ってみる。この「偶然の出会い(セレンディピティ)」が、自分の興味の範囲をぐっと広げてくれることがあります。
お金もかからないので、気軽に「冒険」できるのが図書館のいいところですね。
デメリット4:感情移入しすぎて精神的に疲れる

特に物語、小説を読むのが好きな方に起こりがちなデメリットが、この「感情移入疲れ」です。
感受性が豊かな人ほど、物語の世界にどっぷりと没入しますよね。主人公の喜びを自分のことのように感じ、登場人物の悲しみに胸を締め付けられ、理不尽な展開に怒りを覚える…。
これは読書の醍醐味の一つであり、心を豊かにしてくれる素晴らしい体験です。
しかし、その感情移入が行き過ぎてしまうと、読書が精神的な負担になってしまうことがあります。
例えば、とても悲しい結末の小説を読んだ後、何日も気分が落ち込んだまま仕事や日常生活を送ってしまう。作中で凄惨な事件が起きると、まるで自分がそれを体験したかのように、心がざわついて夜も眠れなくなる。
読後はいつも、物語の世界の重さを引きずってしまって、どっと疲労感に襲われる…。
これは、物語の世界と現実の境界線が曖昧になってしまい、登場人物の感情を自分のものとして取り込みすぎてしまう「共感疲れ」のような状態です。
特に、精神的に少し弱っているときや、疲れているときに重いテーマの作品を読むと、物語のネガティブな感情に心を乗っ取られてしまうことがあります。
心を揺さぶられる体験は貴重ですが、それによって現実の生活に支障が出てしまうほど疲弊してしまうのは、少し考えものかもしれません。
対策1:読む「タイミング」と「コンディション」を選ぶ

自分の心の状態をセンサーにして、今読むべき本を選んでみましょう。
仕事で疲弊している時や、大切なプレゼンを控えた前日の夜など、精神的に負荷がかかっているときは、重厚なテーマや悲劇的な物語は避けるのが賢明です。
そういう時は、心温まるエッセイや、カラッと笑えるコメディなど、心が軽くなるような本を選ぶ。
逆に、心に余裕があるときに、じっくりと重いテーマの作品に向き合う。この使い分けが、自分のメンタルを守る防波堤になります。
対策2:「クールダウン」の時間を作る

重い小説を読み終えた後は、意識的に気分を切り替えるための「行動」を取り入れましょう。
例えば、読み終えたらすぐに散歩に出て、外の空気を吸いながら身体を動かす。好きな芸人さんの動画を見て、声を出して笑う。友人に電話して、全く関係のない話で盛り上がる。
このように、物語の世界から強制的に自分を引き離し、現実に引き戻すためのクールダウンタイムを設けることで、感情の引きずりを防ぐことができます。
対策3:「これは物語」と自己暗示をかける

読んでいる最中に「うわ、これキツイな…」と感じたら、一度本から顔を上げて、深呼吸してみましょう。そして、「これはフィクション。私とは関係ない」と声に出して唱えてみる。
バカみたいに聞こえるかもしれませんが、このワンクッションが、物語と自分との間に適切な距離感を生み出し、感情が飲み込まれるのを防いでくれます。
物語に没入するアクセルと、客観視するブレーキを、自分でコントロールできるようになることが大切です。
デメリット5:「知っていること」と「できること」のギャップが広がる

特に、ビジネス書や自己啓発書をたくさん読む方に、ぜひ気をつけてほしいのがこのデメリットです。
読書によって知識は増えるのに、なぜか現実の自分は何も変わらない…というジレンマですね。
「プレゼンの極意」「人を動かす会話術」「ロジカルシンキング入門」…書店には、私たちのスキルアップを助けてくれる本がたくさん並んでいます。
それらを読んで、「なるほど、こうすればいいのか!」と学んだ瞬間は、なんだか自分がすごく成長したような、賢くなったような気がしますよね。
でも、問題はそのあとです。いざ、翌日の会議でプレゼンをしても、本で読んだようには上手く話せない。後輩に仕事を頼むときも、結局いつもと同じ言い方しかできない。
たくさんの知識をインプットしたはずなのに、実践の場では全く活かせない。
これが、「知っていること」と「できること」の間に、大きな溝ができてしまっている状態です。本を読んで知識を仕入れるだけで満足してしまい、行動に移すことを忘れてしまう。
「ノウハウコレクター」や「知識メタボ」と揶揄される状態ですね。
一番厄介なのは、本の読みすぎによる「知っている」という満足感が、かえって「行動しない」ことの言い訳になってしまうケースです
「やり方は知ってるから、いつでもできる」と思い込んでしまい、結局いつまで経っても最初の一歩を踏み出さない。これでは、何冊本を読んでも現実は1ミリも変わりません。
対策1:「1冊1アクション」ルールを徹底する
ノウハウ系の本を読んだら、必ず「1つだけ、行動に移すこと」を決めて、実行するというシンプルなルールです。
ポイントは「1つだけ」というところ。あれもこれもやろうとすると、結局何もできずに終わってしまいます。
例えば、「人を動かす会話術」を読んだら、「明日、同僚の〇〇さんを褒めるときに、具体的に感謝の理由を伝えてみる」というように、ごくごく小さな、具体的なアクションを1つだけ設定するんです。
この小さな成功体験の積み重ねが、「知っている」と「できる」の溝を埋めてくれます。
対策2:「実践報告」の場を設ける
一人でやろうとすると挫折しがちなので、少し強制力を持たせるのがおすすめです。
例えば、読書好きの仲間とグループを作って、「この本を読んで、こんなことを試してみました」と報告し合う。あるいは、SNSやブログで「〇〇という本を参考に、今日から△△を始めます!」と宣言してしまう。
人の目を意識することで、「やらないと格好悪いな」という気持ちが働き、行動への強力なモチベーションになります。
対策3:「行動するための読書」に切り替える
本を読む目的を、「知識を得ること」から「次の一歩を踏み出すヒントを得ること」へと変えてみましょう。
読む前に、「今、自分が抱えているこの課題を解決するために、この本から何を得たいか?」と目的を明確にするんです。
そうすると、本全体を漠然と読むのではなく、自分に必要な情報だけを拾い読みするようになります。読書が「お勉強」から、具体的な課題解決のための「ツール」に変わる瞬間です。
デメリット6:人付き合いが少なくなる

最後にご紹介する、本の読みすぎによるデメリットは、時間や人間関係に関するものです。
読書はあまりにも魅力的で、自己完結できる趣味であるがゆえに、気づけば周りの人との繋がりが希薄になってしまう、という少し寂しい現実です。
読書は、一人で静かに没頭できる、最高の時間の使い方です。だからこそ、意識しないと、どんどん内へ内へと篭ってしまいがち。
友人と会って話す時間、家族と食卓を囲む時間、新しい出会いがあるかもしれない場所へ出かける時間…。そういったリアルなコミュニケーションの機会を、知らず知らずのうちに「読書の時間」に置き換えてしまっている可能性があるんです。
人と会って話すことから得られる情報や刺激、感情の共有は、本から得られるものとはまた違った、かけがえのない価値があります。
本の読みすぎにより人付き合いが減ってしまうと、視野が狭まったり、社会の生きた情報から取り残されたり、何より、人生の彩りが少し褪せてしまうかもしれません。
本が一番の友達、というのも素敵ですが、リアルな友達も大切にしたいですよね。
対策1:意図的に「本を読まない日(時間)」を作る
「この日は本を読まない!」と、あえて読書を禁止する日を週に一度作ってみましょう。
そうやって強制的に空けた時間に、友人と会う約束を入れたり、新しい趣味の体験教室に行ってみたりするんです。読書から離れることで、他の世界の楽しさに気づく良いきっかけになります。
対策2:読書を「繋がるツール」に変える
読書を「一人で楽しむ趣味」から「人と繋がる趣味」へと転換してみましょう。
一番手軽なのは、読書会に参加してみることです。同じ本を読んだ人たちと感想を語り合うのは、自分一人では気づけなかった視点が得られて、ものすごく刺激的です。
あるいは、親しい友人と「おすすめの本を貸し借りする」というのも良いですね。読んだ後に感想を語り合う時間は、本の内容以上に、お互いの価値観を知る貴重な機会になります。
対策3:「オーディオブック」を活用して時間を作る
「どうしても読書時間は削りたくない!」という方には、オーディオブックが最強の味方です。
耳で聴く読書なら、通勤中の電車の中や、家事をしている最中、ウォーキングをしながらでもインプットが可能です。
これまで読書に充てていた夜や休日の時間を、そっくりそのまま人と会う時間に使えるようになります。まさに、読書と人付き合いを両立させるための切り札と言えるかもしれません。
まとめ
ここまでお疲れ様でした。本の読みすぎによる6つのデメリットと、その対策についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
デメリット | 対策 |
---|---|
目の疲れ・視力低下 | ・「20-20-20ルール」を実践 ・読書環境を見直す ・ハイテクとローテクを使い分ける |
自分の頭で考えなくなる | ・クリティカル・シンキングをもつ ・アウトプットを前提に読む ・「思考タイム」を設ける |
知識や価値観が偏る | ・たまには違うジャンルの本を読んでみる ・「対立意見」をセットで読む ・図書館で「偶然の出会い」を楽しむ |
感情移入しすぎて精神的に疲れる | ・読む「タイミング」と「コンディション」を選ぶ ・「クールダウン」の時間を作る ・「これは物語」と自己暗示をかける |
「知っていること」と「できること」のギャップが広がる | ・「1冊1アクション」ルールを徹底する ・「実践報告」の場を設ける ・「行動するための読書」に切り替える |
人付き合いが少なくなる | ・意図的に「本を読まない日(時間)」を作る ・読書を「繋がるツール」に変える ・「オーディオブック」を活用して時間を作る |
こうして見ると、「読書って怖いな…」と感じてしまったかもしれません。でも、伝えたいのは、決して「読書をやめましょう」ということではないんです。
むしろ逆で、「デメリットを知ることで、読書の素晴らしい効果を最大限に引き出し、もっともっと楽しむことができる」ということです。
大切なのは、何事も「バランス」。本の世界に没頭する静かな時間も、人と笑い合う賑やかな時間も、どちらも私たちの人生を豊かにしてくれる、かけがえのないものです。
これからも、ご自身の身体と心、そして周りの人たちも大切にしながら、最高の読書ライフを心ゆくまで楽しんでいきましょう!
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