「せっかく買った本が、いつまでたっても読み終わらない…」「ビジネス書を読みたいのに、読むのに時間がかかりすぎて全然進まない…」こんなことってありますよね。
この記事では、本を読むのが遅い人が、なぜ遅いのか?その理由を分かりやすく解説します。そして、誰でも今日から簡単に試せる、読書スピードをグッと上げるための具体的なトレーニング方法を解説していきます。

本を読むのが遅い人に必見の内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください!
本を読むのが遅いのは、悪いことばかりじゃない

「私は本を読むのが遅いからダメなんだ…」
もしあなたがそんな風に思っているなら、まずはその考えを手放してください。本を読むスピードというのは、人それぞれで、遅いからといって、あなたの読解力や能力が低いわけでは決してありません。
読書は「速さ」だけが全てではありません。じっくりと時間をかけて、言葉や表現を味わいながら読むのも、それはそれで素晴らしい読書体験です。
でも、もしあなたが「もっとサクサク読めるようになりたいな」「時間がなくて読みたい本が読めないのがもどかしい」と感じているなら、それは今の読み方を変える「伸びしろ」があるってことなんです。
心配する必要は全然ありません。ちょっとしたコツを掴むだけで、あなたの読書スピードは大きく変わる可能性を秘めているんです。
本を読むのが遅い3つの原因
では、具体的に「なぜ、本を読むのが遅いのか」その主な原因を3つに絞ってお伝えしますね。自分がどれに当てはまるか、ちょっと考えてみてください。
本を読むのが遅い原因①:心の中で声に出して読んでいる(音読癖)

心の中で声に出して読む
これが、本を読むのが遅い人の、一番の「あるある」であり、最大の原因かもしれません。
本を読んでいる時、知らず知らずのうちに、心の中で「声に出して」文字を追っていませんか?まるで自分が読み上げているかのように、一文字ずつ、あるいは単語ごとに心の中で音読している状態です。
私たちは、小学校で音読の練習をたくさんしましたよね。その習慣が大人になっても残っていて、目で文字を追うスピードではなく、「声に出す」スピードで読書をしてしまっているんです。
でも、声に出すスピードって、目で文字を追うスピードよりもずっと遅いですよね。だから、心の中で音読している限り、どれだけ頑張ってもそれ以上のスピードにはならないんです。
もちろん、心の中で声に出して読むことが決して悪というわけではありません。むしろ、たくさんの良い面があるんです。
例えば、詩や小説の世界観をじっくり味わいたい時、セリフをイメージしながら読んだ方が深く心に響きますよね。難しい専門書を読む時も、心の中で声に出すことで、より深く内容を理解できたり、記憶に残りやすくなったりすることもあります。
読書は、その時々の目的に合わせて読み方を変えるのが賢いやり方なんです。
だから、もしあなたが「この本はとにかく早く読みたい!」「もっと効率的に情報収集したい!」とスピードを重視したい時には、この音読癖を、意識的に「一時停止」してみるのがおすすめです。
本を読むのが遅い原因②:同じところを何度も読み返してしまう

同じところを何度も読み返してしまう
これも、本を読むのが遅い原因です。「あれ?今のところ、どういう意味だったっけ?」と、一度読んだ文章をまた戻って読み直してしまうこと、ありませんか?
特に、ビジネス書や専門書など、ちょっと難しい内容の本を読んでいるときに起こりがちです。少しでも理解できない部分があると、「ここはしっかり理解しなきゃ!」という気持ちが働いて、つい、読み返してしまいます。
もちろん、知らない言葉を調べることも、決して悪いことではありません。むしろ、とても大切なことです。
ですが、全ての知らない言葉をその都度、辞書を引く必要はありません。 それをやってしまうと、読書のリズムが完全に途切れてしまい、やはり時間がかかってしまいます。
ここで大切なのは、「本当に理解が進まない、核となるキーワード」や「何度も出てくる重要な専門用語」に絞って調べることです。
例えば、
- この単語の意味が分からなければ、この章全体が理解できない!
- 何回も同じ専門用語が出てくるけど、結局何のことかさっぱり…
こんな時は、スマホでサッと検索したり、辞書を引いたりして、その意味をしっかり確認してください。
一度意味を把握してしまえば、その後の読書効率は格段に上がりますし、新しい知識がしっかりと定着します。
だから、「分からないからすぐに読み飛ばす」のではなく、
- 「これは後で調べよう」と割り切る部分
- 「今ここで調べて理解を深めよう」と判断する部分
この2つを区別する練習をしてみましょう。
そうすることで、読書スピードを維持しつつ、本当に必要な知識はしっかりと身につけることができるようになります。
本を読むのが遅い原因③:文字を捉える範囲が狭い

文字を捉える範囲が狭い
これも、本を読むのが遅い原因の一つです。
もしかしたら、「え、そんな読み方してるかな?」って思うかもしれませんね。
でも、ちょっと考えてみてください。あなたは本を読んでいる時、一文全体をパッと捉えるのではなく、1つや2つの単語、あるいは短いフレーズごとに視線が止まってしまっていませんか?
私たちの目って、実は一度に複数の単語や意味のまとまりを一瞬で捉える力を持っています。しかし、本を読むのが遅い人は、無意識のうちに視野が狭くなり、1つ1つの単語に焦点を当ててしまいがちなんです。
逆に、本を読むのが速い人は、文全体を大きな塊として捉え、ザッと読み進めます。
本を読むのが遅い人の読書スピードを速くするトレーニング方法

さて、ここからが本番です。先ほどお伝えした原因を理解したところで、「じゃあ、どうしたらいいの?」って思いますよね。
ご安心ください。本を読むのが遅い人が、読書スピードを上げるためにできる簡単なトレーニング方法を詳しく紹介していきます。
本を読むときの心の中の「声」を消す練習から始めよう!

先ほどもお伝えしたように、本を読むのが遅い一番の原因が「心の中での音読癖(声に出して読む癖)」です。まずは、この癖を直すことから始めてみましょう。
トレーニング:指やペンで文字を追う「ポインター法」
「え、今さら指で文字を追うの?」って思うかもしれませんね。でも、これが本当に効果的なんです!
やり方はとっても簡単。
- 本を用意します。どんな本でも大丈夫です。
- 利き手の人差し指、またはペンなどを使って、読んでいる文字の真下を左から右へ滑らせるように動かしていきます。
- このとき、指の動きを、普段自分が読んでいるスピードよりも「少しだけ速く」動かすのがポイントです。
最初は、指の動きに目がついていかず、心の中で音読してしまったり、「読めてない!」と感じるかもしれません。でも、これは「目で文字を追う」という動作を意識的に行うためのトレーニングなんです。
指を強制的に動かすことで、心の中の音読が追いつかなくなり、自然と「目で読む」感覚を掴めるようになります。
焦らず、最初は2~3ページだけでも良いので、毎日続けるようにしてみてください。数日もすれば、指の動きに合わせてスラスラと目が動くようになるはずです。
本の文字を「塊」で捉えるようにする

文字を少ない単語で追ってしまっている癖を直すためには、文字を「塊」として一度にたくさん捉える目を鍛える練習が必要です。
トレーニング:目の「周辺視野」を意識してみよう
私たちの目って、実は中心で見ている部分(中心視野)の他に、その周りのぼんやりとした部分(周辺視野)も同時に捉えているんです。
この周辺視野を読書に活かすことで、一度にたくさんの文字を「塊」として読み取れるようになります。
具体的な練習としては、
- 本を開き、読んでいる行の「真ん中」あたりに視線を固定します。
- その真ん中の文字を意識しつつも、左右に広がる文字を「ぼんやりと」でいいので、一緒に捉えようと意識してみてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、この「ぼんやりと見る」という感覚が大切です。一文字ずつ追うのではなく、まるで風景を眺めるように、広い範囲を一度に捉えようと意識するんです。
この練習を続けると、だんだんと一度に目に入る文字の量が増えていくのを実感できるはずです。
集中力を高めて、読書をもっと快適にしよう!

読書スピードを上げるには、集中力もとても大切です。どれだけ読むのが速くなっても、途中で気が散ってしまっては効率が落ちてしまいますもんね。
トレーニング:短い時間で集中する「インターバル読書」
長時間集中し続けるのは、読書に限らずどんなジャンルでも難しいことです。そこでおすすめなのが、「インターバル読書」というやり方です。
例えば、「25分集中して読書し、5分休憩する」というサイクルを繰り返す方法です。
- タイマーを25分にセットし、その間は他のことは一切せず、読書だけに集中します。
- 25分経ったら、5分の休憩をはさみ完全にリラックスします。
- そしてまた25分の読書に戻る…というサイクルを繰り返します。
このように短い休憩を挟むことで、脳がリフレッシュされ、高い集中力を維持しやすくなります。
集中できる時間が長くなれば、当然、読み進めるスピードも上がっていきます。最初は25分が長く感じるかもしれませんが、慣れてくると驚くほど集中できるようになります。
25分が厳しい人は10分でもいいので、自分ができる範囲で徐々に集中できる時間を延ばしていきましょう。
読書の「目的」を忘れないようにしよう!

ここまで、本を読むのが遅い人が、読書スピードを上げるための方法をたくさんお伝えしてきましたが、なぜあなたは本を「早く」読めるようになりたいのでしょうか?
「仕事で必要な情報を効率よく集めたい」「読みたい本がたくさんあるのに時間が足りない」など、人それぞれ色々な理由があるはずです。
もし、その「早く読みたい目的」がビジネスでの情報収集や、知識を増やすことにあるなら、これまでのトレーニングはきっと役に立ちます。
目的が明確であればあるほど、その目的のために必要な情報だけを素早く見つけ出し、それ以外の部分は「読み飛ばす」といった、効率的な読書ができるようになります。
本を遅く読むことが必要な時もある

時には、あえてゆっくりと、時間をかけて本を読むことが、とても大切で豊かな読書体験になることもあります。
例えば、心温まる小説や感動的な物語を読むとき。あなたは、ただ早く読み終えることだけを目的としていますか?
きっと、登場人物の感情に寄り添ったり、情景を思い浮かべたり、著者の言葉の選び方をじっくり味わったりしたいですよね。そういった本は、時間をかけて読むことで、より深く心に響き、感動も大きくなるものです。
また、哲学書や詩集、あるいは教養を深めるための古典など、一言一句をじっくりと咀嚼し、自分の頭で深く考えることが求められる本もあります。
こういった本を無理に速く読もうとすると、表面的な情報しか頭に入らず、本当の意味での学びや気づきを得ることが難しくなってしまいます。
つまり、読書スピードの向上は、あくまで「手段」であって「目的」ではありません。
「この本からは、何を、どれくらい得たいのか?」
本を読み始める前に、この問いを自分に投げかけてみてください。そして、その目的と内容に合わせて、読むスピードや方法を柔軟に変えること。これが、本当に賢く、そして豊かな読書ライフを送るための秘訣と言えます。
まとめ
ここまで、「本を読むのが遅い」というお悩みの原因から、今日からすぐに試せる具体的なトレーニング方法まで、盛りだくさんでお伝えしてきました。
一度に全てを完璧にこなそうとしなくても大丈夫です。まずは「これならできそう!」と感じた方法を、一つか二つ、日常生活に取り入れてみてください。
例えば、
今日から1日10分だけでも、指で文字を追う練習をしてみる
こんな小さな一歩からで構いません。
大切なのは、焦らず、楽しみながら続けることです。練習すればするほど、あなたの読書スピードは確実に上がっていきます。
そして、読むのが速くなれば、今までよりもたくさんの本に触れることができ、あなたの世界はもっと広がっていくはずですし、読書がもっと楽しくなるはずです。
「読むのが遅い」という悩みは、今日で終わり!これからは、もっと快適に、もっと楽しく、素晴らしい読書ライフを送ってください。応援しています!
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